ラーニングデザイナー&ファシリテーター
中村健司

略歴
関西大学大学院法学研究科修士課程、イギリス・ハル大学大学院修士課程修了。バックパッカー、NGO、大学院での研究、地域密着ビジネス、カンボジア料理店経営を経て現在に至る。日本、タイ、カンボジアを中心とした企業、NGO、教育機関に「学ぶ楽しさ」を通したスキルアップのプログラムを提供。東安アジア向けのワークショップには2900名以上が参加。独自に開発したアクティブラーニングの読書演習プログラムはカンボジアの教員養成プログラムに導入。
現在、
●日本の高校生、大学生に探求学習のプログラムを提供
●国内外の日本企業向けに、仕事に学びを組み込むプログラム「Learning by Working」を提供
●カンボジアの僻地若手校長への基礎実務力、読解力のトレーニング
● タイでチュラロンコーン大学の教授との共同出版に向け執筆中
資格
- 公法学修士 国際人権法
研究テーマ:社会権規約における食糧に対する権利について
- MA in Globalization and Governance
研究テーマ:NGOとの協働によって企業の競争力は増すのか?
- 所属学会
異文化コミュニケーション学会
International Literacy Association
現在に至るまで
大学時代、NGOが主催するスタディツアーでバングラデシュを訪問。深夜に到着した空港で出会った物乞いの子どもたちに接し、国際協力の道を志す。貧困問題に取り組むNGOの活動に積極的に参加すると同時に、自分の活動が現地で本当に役に立っているのか、自分の目で見て考えるためバックパッカーとして東南アジアを歩く。
帰国後、大学のゼミの恩師から「世界に本当に貢献したいなら、想いや行動だけでなく、しっかりと世界の枠組みを学びなさい。そうじゃなければ、あなたはいつまでも井の中の蛙です。」と言われ、活動と並行して日本とイギリスの大学院で学ぶ。
留学時、ビジネスが社会にもたらすインパクトの大きさを学び、自分が「国際協力をするなら国連かJICAかNGO」と言う固定観念を持っていたことに気づき、ビジネスについて学び始める。
帰国後、父が経営する地域密着の街の電器店を再建する中で、父から人を大事にする商売の基本を学ぶ。同時に、売り込みをしない手作りニュースレターの発行などに取り組み、販売会で父と2人の営業で2日で1300万円を売り上げるなどの記録を作る。
その後、資金、人脈、経験ゼロの状態から、カンボジア料理店を起業。旅行会社と独自のスタディツアーを行うなど、カンボジアに関わる多様なイベントを開催。マスコミにも多数とりあげられる。しかし、業務の効率化、チームづくり、カンボジア人シェフの雇用など、根性論の経営で失敗も経験する。
6年間の経営の後、激変するカンボジアに身を置きたいという思いから閉店、移住する。日本の常識が一切通じない環境で現地スタッフとの試行錯誤で、自らを根本的に変える必要性から学習がもつ可能性に気づき、飲食業から完全に撤退し、現在の仕事を始める。
過去の失敗をふまえ、良い学び、学ぶ楽しさ、チームで学び合うといったテーマを探究していく中で、多様なセクターの顧客に貢献できるようになり、現在に至る。